青空の下の机

旅をして、写真を撮って、生まれた想いを小説に籠める。

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紅いバラ

PartⅢ
  Ⅲ


「印度ノ鼠(インディアンラット) ~落ちこぼれのネズミ達~」
 それがこの店の名前。少し変な名前だけどこれにはちゃんとした理由がある。
 ここは落ちこぼれた、いわゆる「負け犬」だけが入れるといわれるバー。マスターの前の職業が人生相談関係の仕事をしていたらしいため落ちこぼれた人の相談をよくしている。この店に入った者たちはたちまち元気になって明日へと背筋を伸ばして歩くのだった。


「どうしてなんだ……どうしてなんだよ、静子!」
 そう叫ぶと翔はカウンターに置いてあったグラスの中に入っていたウイスキーを口に放り込んで、カウンターに叩きつける。
 実は翔は静子が出て行った次の日、新幹線に乗って追いかけていた。何度も電話をかけたが当然のように着信拒否をされていた。そして実家に行くとそこには見知らぬ男が。
 翔は大分やつれていて、綺麗だった髪もボサボサになっていた。最早いままでの面影はない。
「おいおいお客さん……何かあったのかい?」
 翔は黙り込んでいた。
「何かあったのかはよく分からないけどフラれたのかい?」
 翔は少し間を置いてから、ゆっくりとうなずいた。
 マスターはため息を一つつくとこう言った。
「あのねぇお客さん。例えフラれたとしても愛している気持ちは変わらないんだろ? だったら何度もアタックするんだよ」
「ありがとうマスター。これから何をすべきかようやく分かったよ……」
 翔はようやく顔を上げた。ただしそこには不気味な笑みがでていた。
「待っていろよ、静子」


                         ――To be continued



Dec,28,2010 原作:友人SM 著:Як-3
  1. 2010/12/30(木) 18:36:00|
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